夜須高原への遠足を待ちわびる子ども達のもとに、突如お手紙が届きました。

園庭のケヤキにぶら下がっていたのです。

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年長の女の子が気付いて「何これー!」と読んでみたら…

手紙の差し出し主は、夜須高原のヤスゴンからでした。

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『潤野保育園の皆さんへ

 私は夜須高原のヤスゴンです。

 今、森が大変です。

 3つの計画を成功させてくれたら、森は救われます。』

お手紙には平仮名でこう書いてありました。

「計画って何?」

「ヤスゴンって誰?」

「女の子だよ、”私”って書いてるから!」

子ども達は何度も手紙を読みながら、口々にお話していました。

「なんで助けてって書いてるんだろう?」

その疑問に、Yちゃんがひらめきました。

「もしかして、お友だちがいなくて寂しいんじゃない?」

なるほど!それなら、遠足で皆が楽しいひと時を過ごせば解決できそうだね。

その他にも、ゴミを拾ってあげたらいい、木を植えてあげたらどうか等の一言がたくさん生まれていました。

 

実は、このお手紙は園長先生のアイディアです。

子どもたちが、大人主体ではない楽しみを持って遠足に参加してもらえるようにとの願いをこめて作られた一通のお手紙。

一斉に「自然を大切にしましょう」と大人が教えるのではなく、子どもたちの内から思いが湧き出るようにとの願いがこめられたプチ・プロジェクトでした。