ヴィーナスルーム(3~6歳縦割り)のドキュメンタリー。

内容は「けいどろ」

 

きっかけは緊急事態宣言による登園自粛。密を避けるために戸外で遊ぶ機会が増えていました。

5月の頭に年長さん同士で鬼ごっこをしていましたが、人数が少ないため「先生もしよー」と誘われた担任のT先生。副担任のS先生も参加することに。

何事も本気で取り組むのが潤野の保育士の信条。はじめは全力疾走する先生2人に子ども達が連敗する日々でした。

(勝敗はポイント制になっていて、ホワイトボードに記録されていました。この頃は先生の圧勝ですね。「みんな足が速い」って、子ども達が自分で書いたのかな?笑)

「どうしたら先生に勝てるんだろう…」頭を悩ませる子ども達。

 

「お友だちがたくさんいたら、勝てるんじゃない?」

そう思った子ども達は、お休みしているルームメイトの登園を待ちわびるようになりました。

 

子ども達対T先生&S先生のけいどろバトルがヴィーナスルームの日課になってきたころ、緊急事態宣言も明け、お友達が少しずつ登園してくるようになりました。

「○○ちゃんが来た!」「これで勝てるかも!」と、お友達との再会を喜ぶ子ども達。

この頃には、子ども達の身のこなしも洗練され、先生からなかなか捕まらなくなっていました。

「ここに隠れといたら見つからないかもよ」と話し合い、物置の隅に隠れたりと、作戦も練るように。

そしていよいよ、けいどろのファイナルバトルが7月1日に幕を開けました(そうです、2ヶ月弱に渡りほぼ毎日鬼ごっこしていたんです💦)

鬼はT先生とS先生。逃げるのは子ども達全員(ルームメイト全員が登園した日がファイナルバトルの日と決めていました)。

子ども達「先生、ちゃんと目隠しして!」先生「はーい」(目を手で隠す)子ども達「それじゃダメ、ちゃんと隠して!」先生(えぇっ、そこまで…( ゚Д゚))

言われた通りに目隠しして、10秒数えます。よーい、スタート!

捕まったら園庭隅の小屋に行き、味方がタッチしてくれたら再び参戦できます。でも仲間を助けるためには門番の先生を突破しなければなりません。

次々に仲間が捕まっていきます。「助けて―!」と叫ぶ子ども達。最後も先生の勝利か…?

 

その時、年長のNさんが先生の隙をついて小屋に向かって猛ダッシュ!門番にも怖じけずに仲間を助けに行ったのです。その気迫に目を見張る先生をかいくぐり、見事仲間の解放に成功!

駆け出す子ども達。それを追う先生2名。やがて終了時間が迫り…。

「やったー、勝った!!」なんと、先生の猛追を振り切り子ども達が勝利を収めました!(ちなみに先生は本気で走りました)

途中、T先生が転ぶというハプニングもありましたが💦

ヴィーナスの「けいどろキュメンタリー」はドラマティックに幕をおろしました。

「思いきり走る」「鬼をよける」といった身体の育ちはもちろん、「友だちの登園を喜ぶ」「捕まった友だちを助けにいく」「皆で協力し目標を達成する」といった心の育ちも見られたプロジェクトでした。